第二種電気工事士の実技試験の練習方法のコツと必要工具
こちらのページでは、第二種電気工事士の実技試験の概要と勉強・練習方法について解説したいと思います。第二種電気工事士についての概要はこちらをご覧くださいませ。
第二種電気工事士の試験は学科と実技に分かれていて、学科試験に合格するとおよそ1ヶ月半後に実技試験を受験することになります。
学科試験はマーク式なので、持ち帰りできる問題用紙にマークを控えておいて、試験日の夕方にはオーム社などが解答速報を出すので、その日の内に合否が分かります。私もすぐに合格を確認して、試験会場から帰る途中に大型書店に寄って実技試験のテキストを購入しました。
学科試験日から実技試験日までは1ヶ月半ほどの余裕があります。したがって、学科試験に合格してから実技試験対策を始めれば十分に間に合います。
実技試験のテキストを購入する
工具や材料もセットになったオールインパッケージの通信教育などを申し込んだ方は、その教材を使って練習すればOKですが、学科試験で市販のテキストを購入した方は実技試験のテキストを購入する必要があります。
私は、大型書店で色々見て、付属するDVD教材の収録時間が圧倒的なひとりで学べる!第二種電気工事士技能試験候補問題マスターを購入しました(2019年度版は出ていないようですが)。紙のテキスト部分は薄いのですが付属DVD教材のボリュームが圧倒的です。
しかし、結果的にDVDは一切見ないで、テキストだけで練習して本番に望むことになりました。買ってからよく考えたらDVDプレイヤーが家に無いことに気づいたのです。
仕方がないので、ホーザンがYoutubeで公開している無料動画を見て学習しました。実はこれで十分だったりします。
こんなことになるならDVD収録時間は少ないもののテキスト内容が充実したぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格(2019年版)などのが良かったかも。
工具と材料を揃える
実技試験のテキストは1冊購入すればOKです。しかし、実技試験はテキストだけでは足りません。電工工具と練習のための材料を購入する必要があります。
工具は最低でも以下のものを揃える必要があります。ケーブルストリッパがP-958のような高機能品ではない場合は、電工ペンチも必要になります。
私は工具類はネットでバラで揃えましたが、セットで購入しても大きく値段が変わりませんので、工具セットはDK-18AZみたいなセットがお勧めです。これはテキストなど教材もセットのようですね。安心のブランドHOZANの工具ですので性能はお墨付きです。
一方の電工材料ですが、私はホームセンターを何件も回ってバラで揃えましたが、結果的にネットで販売されているセットと大きく値段が違いませんでした。EM-EEFケーブルなど普通のホームセンターではなかなか置いていないものも必要になりますので、何店もハシゴする羽目になるかもしれません。時間とガソリン代を考えたら買い回るよりもネットでセットを購入したほうが効率的です。バラで買っても結局それなりのお値段になってしまいます。
おとなしくネットで必要工具のセット、練習用部材のセットを購入するほうが得策です。
このセットに入っているケーブルストリッパは便利ですよ。今時電工ナイフで電線の被覆剥ぎをする人もいないでしょう。実技試験は40分という時間制限があります。電工ナイフで被覆剥ぎをしている時間はありません。3線同時に剥げるこのケーブルストリッパが最高に便利です。これに合格ゲージを装着すれば鬼に金棒です。超時間短縮できます。私はこのケーブルストリッパと合格ゲージで15分程度で完成させられるようになりました。
このケーブルストリッパには、ケーブルを切断する機能や、電線を曲げ加工する機能も付いていて、電工ペンチの機能をそっくりカバーできてしまうので、実は電工ペンチは必要なかったりします。
次に練習用の部材の購入ですが、こちらもセットで購入することをオススメします。バラで購入してもそれほど安くならない上に、ホームセンターをハシゴする羽目になります。おとなしく全ての材料が入ったセットを購入するほうが良いでしょう。
1回の練習では心もとないので、2回分の準備万端 (2回練習分) 平成30年度 技能試験練習用材料や、3回分の準備万端 (3回練習分) 第二種電気工事士技能試験練習用材料 「全13問分の器具・電線セット」といったセットおすすめします。DVDや教材が付いていたりするので、テキストを購入した人はもっと安いセットもあるかも。
私は3回練習しましたが、終わってみれば明らかに2回で十分でした。1回分だと流石に心もとないと思います。ただ、1回分も2回分も3回分もあまり値段変わらないんだよなあ。まあ2回分くらいが妥当かな。
練習のコツ
実技試験は練習あるのみです。学科試験の合格が分かったら、さっさと工具や材料を揃えて練習しましょう。
テキスト付属のDVDや、YOUTUBEでHOZANの動画を見ながら練習すれば難しいことはありません。
最初は時間がかかりますが、慣れれば1回の練習は用意やチェックや片付けも含めて1時間で出来ますので、13課題で13時間で出来ます。これを2周すれば十分ですから26時間プラスアルファの練習で十分に合格できます。最悪2週間前くらいから始めてもいけますね。
とはいえ何事も早め早めが大事ですので、学科試験が終わったらすぐに練習を始めましょう。
試験は40分という限られた時間の中で作品を完成させなければいけませんので時間との戦いです。初めて作品を作った時は40分という時間の短さに絶望するでしょう。でも慣れればどんどんスピードアップするので心配無用です。
私も初めて作った時は39分とギリギリで絶望しましたが、13課題を2周練習する中で、最終的に15分を切るくらいで完成させられるようになりました。
スピードアップのためには道具も非常に大事で、高性能なケーブルストリッパが必須です。私のおすすめはホーザン P-958です。HOZANの工具セットを購入すれば大抵これが入っています。これが有るのと無いのでは雲泥の差です。
2芯・3芯のケーブルのシースを一発で剥げ、中の電線の被覆も3本同時に剥ぐことができるので、5年くらい前までの2芯しかいっぺんに剥げなかったような古いストリッパと比べると月とスッポンです。
さらにこのストリッパには、本来電工ペンチの役割である電線やケーブルの切断機能がついています。これが気持ちいいくらい切れ味がよく、3芯のVVFケーブルでもスパンスパン切れます。私が買った電工ペンチよりも遥かに切れ味が良くて、電工ペンチの使えなさに絶望しました。
さらに先っぽには電線を曲げ加工できる細かいラジオペンチの機能が付いているのです。これがあればランプレセプタクルへの結線も驚くほど簡単にできます。電工ナイフで被覆を剥いで電工ペンチで電線を曲げるなんて前時代的な作業をしていては時間が足りなくなってしまいます。
HOZANのP-958に合格ゲージを装着すれば無敵です。頼れるところは道具に頼るのがコツなのです。使えるものは全て活用しましょう。
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