和室の畳を洋室の床にDIYリフォームする方法① 根太張りと傾きのレベル調整

汚いボロ戸建てを購入して、最も劇的に印象を変えることができるのが、和室の洋室化です。

築数十年になるボロ家ですと、建築された時代背景から、どうしても和室が多くなります。居室の一室が和室ならまだしも、全室和室なんてパターンすらあるのです。

これを洋室に改装できれば、家全体の印象を激変させることができます。

しかし、それなりに規模の大きな工事になるため、それなりのお値段がかかります。そこでDIYリフォームなのです。

実は、和室を洋室に変える工事は、手間こそかかれど、技術的にはそれほど難しいことではありません。手順さえ分かれば、素人でも十分に施工可能です。

そこで本日は、畳の和室を洋室の床に変えるDIYの方法について解説いたします。今回は第一回目なので、根太組みの解説までです。全4回の解説記事で、洋室の床の完成までを解説します。

動画も用意したので、文字を読むのが面倒だという方は、記事下のYoutubeの動画をご覧ください。

畳をあげる

和室の床に並んだ畳を撤去していきます。もう使わないものですので、産業廃棄物としてゴミ出しします。

デカいマイナスドライバーやバールなどを差し込んでテコの原理で持ち上げれば簡単にあがります。

畳にも古いもの新しいもの様々な種類があり、古いものはものすごく重いですが、新しいものはびっくりするほど軽量です。

畳をあげると、その下は無垢の板張りになっています。新しい家などですと合板になっていることもあるようですが、大抵は厚さ15ミリ程度の無垢の板張りになっています。

この板張りの状態を、荒床などと呼びます。その名の通り、畳で隠れる場所ですので、粗い処理の板が雑多に張られています。

板と板の間に隙間がある場合がありますが、こちらは通気性を確保するためですので、決していい加減な工事がされているわけではありません。

この荒床の板を支えているのが、根太と呼ばれる一番細い梁です。この根太がフレームとなって、荒床を支えています。

根太は、土台や大引きという一番太い梁に乗っています。この根太は、多くの場合303ミリピッチで並んでいます。

303ミリは1尺に当たる長さで、日本の木造建築はこの尺単位で設計されていることが基本になっています。

例えば後で張る床板は、ホームセンターでよく売られている3×6(サブロク)というサイズの構造用合板になりますが、その名の通り3尺(910ミリ)×6尺(1820ミリ)のサイズです。

つまり、7本の根太を303ミリ間隔で並べると、ちょうど6尺の構造用合板を寝かせると、ピッタリになるのです。

何はともあれ、この根太というフレームに床板を打ち付ければ、洋室の床が完成するのです。

では、荒床を剥がして、新たに構造用合板やフローリングなどの新しい床板を張れば良いのかというとそうではありません。

畳を撤去したことで床は随分凹んでしまっています。畳は55ミリの厚みがありますので、55ミリも床が凹んでいます。

この55ミリ分のへこみを回復させるために、荒床は撤去せずに、重ねて新たな根太や床板などを施工してしまいます。これを増し張りと言います。

根太を並べる

荒床の板は撤去せずに、その上に新たなる根太を並べていきます。荒床の下には元々の根太が入っていますが、さらに新たな根太を重ねてしまうのです。

根太を重ねる場合は、元々の根太と直交するように並べます。すなわち、元々の根太が部屋の短手方向に並んでいる場合は、上に重ねる根太は長手方向に並べます。


赤線の位置に荒床の下に根太が入っている

荒床を剥がさないと、その下に入っている元々の根太がどの方向にどの位置に入っているか分からないと思うかもしれませんが、荒床の板を下の根太に留めてある釘の並び方で分かります。

荒床をよく見てみると、板を留めるために打たれた釘が、直線状に並んでいることに気が付きます。

この釘の並んでいる直線の下に、まさに根太が存在しているのです。

釘の並び方を見て、下に入っている元々の根太の位置を見極めたら、それに90度直交するように、新しい根太を並べます。

部屋の隅の4辺に根太を並べて、その間にハシゴ状に303ミリ間隔で根太を並べていきます。

根太には、30ミリ×40ミリの角材を使うのが一般的です。ホームセンターでタルキなどという名称で売られているものです。

2メートルや3メートルの長さのものを、適宜カットして並べていきます。4メートルのタルキもありますが、家に搬入出来ない恐れがあります。特に2階だと。

断面は30ミリ×40ミリの長方形ですが、高さが30ミリになるような向きで並べていきます。

下駄をはかせて床レベル調整を行う

並べ終わったら、この根太が水平になっているか確認します。

レーザー墨だし器を使って、きっちり水平にするのが正しい工法ですが、今回は簡易的にデジタル水平器を使って測ります。

並べた根太がしっかり水平になっているか測ります。しかし、ほとんどのケースで水平にはなりません。

でも大丈夫です。新築住宅で0.17度、中古住宅で0.34度までの傾きなら、欠陥住宅には当たりません。この範囲内なら気にしなくても大丈夫です。

これ以上傾きが見られる場合は、修正が必要です。

傾いているということは、どこかが凹んでいるということになります。その凹んでいる部分に下駄をはかせることで嵩上げを行います。

薄いベニヤを根太の橋げたに出来るくらいのサイズの木片にカットします。これを根太の下に差し込むことで嵩上げを行い、水平を作り出します。

この橋げたを配置するのは、荒床下に入っている元々の根太と、自分で新しく並べた上の根太が交わる交点です。直行する方向に並べているので、まるでマス目のようにあちこちで上と下の根太の交点ができます。

この交点で、下の根太が上の根太を支えるわけですから、当然この交点に橋げたを入れる必要があります。

根太をビスで荒床の下の元々の根太に打つ

並べた根太の水平が確認出来たら、いよいよ自分が並べた新しい上の根太を、元々あった荒床下の根太にビスで結合します。


インパクトドライバーを使ってビスを打っていく

それぞれ直交するように並べているため、上と下の根太が交わる交点が無数にできます。この交点にビスを打つことで、上下の根太を結合します。


黒いビスを使っているので、黒い点々で打った位置が良くわかる

ちなみに、交点に橋げたが入っている場合は、そのゲタごとビスを打ちます。

強度を出すために斜めに打ったり、一か所に複数本打ったりする方もいるようですが、基本的には各交点に1本垂直に打てば問題ありません。

ちなみにビスは、65ミリあたりのものを使えば問題ありません。

自分で並べた根太の高さが30ミリ、荒床の板の厚みが15ミリですので、下の根太には20ミリ食い込みますので、十分でしょう。

ただし、傾きが酷くあまりに高いゲタを履かせている場合は、もっと長い75ミリなどのビスが良いでしょう。

これで根太の施工が完了です。この後は、根太の間に断熱材を入れる工程です。次の記事で解説します。

文字と写真の解説だとなかなか分かり辛いところがありますので、よろしければ下の動画での解説も合わせてご覧ください。

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