床にクッションフロアをカットして貼る方法 和室→洋室④
前回は、構造用合板で床板を張り、パテで床面をフラットにするところまで施工しました。
今回はいよいよクッションフロアを貼り洋室の床に仕上げます。
今回で畳の和室の床から洋室の床へのリノベーションが完了となります。
クッションフロアのカット
まずは貼る床面にクッションフロアを並べます。
クッションフロアには幅1820のものと910のハーフサイズのものがあります。
基本は1820のもので貼りますが残りの部分が910で収まるようならそちらで貼ります。
方向的には、長手方向にクッションフロアの縦目地が沿うように配置するらしいのですが、別にセオリーに反して90度ずらして貼っても問題ないかと思います。
2枚のクッションフロアは目地が合うように重ねて並べます。目地が合う位置でテープで固定すると良いでしょう。
壁紙と同様にはみ出した部分はカットしますが、予めカットしておいてから接着剤で貼る方法と、接着剤で貼ってから端をカットする方法があります。
複雑な形状にカットしなければいけない場合はカットしてから貼った方が良いかもしれませんが、今回は単純な四角い部屋で出っ張りもほとんど無いので、貼ってからカットします。
クッションフロアは側面は真っ直ぐにカットされていて、なおかつ厚みがあり弛みにくいので、左側は左側の壁に突き合わせるようにします。
何箇所か柱が僅かに出っぱっている箇所があったので、そこはカッターで切れ込みを入れました。
クッションフロアボンドで接着
並べ終わったらいよいよ接着です。クッションフロア用のボンドを使います。
今回は徳用サイズのエコロイヤルセメントを買ってきました。
まず奥半分から貼っていきます。並べたクッションフロアを動かないように半分捲ります。
そうしたら床板にボンドを撒いて、櫛で均一に伸ばしていきます。
塗られていない箇所がないように、そして塊になって厚くなっている部分がないように、櫛で均一に伸ばします。
伸ばし終わったらオープンタイムをとります。
オープンタイムとは、しばらく放置してボンドが少し固くなるのを待つことです。
夏場で10分、冬場で20分ほど放置して、ボンドの表面が少し乾いたら、クッションフロアを接着していきます。
捲っていない半分の位置は動いていない訳ですから、捲った半分をそのまま戻せばピッタリの位置に貼れるわけです。
捲った側を元の位置に戻したら、接着面全体に、撫でバケや乾布で、空気を抜いて圧着していきます。
圧着が終わったら、余計な部分をカットしていきます。
床の形にカットしてから接着する方法の方が一般的だと思いますが、ある程度広い居室の場合は捲った部分を戻した時に僅かにずれることを恐れて、接着してからカットしています。
狭い部屋や、床面の形状が複雑な場合は、カットしてから接着した方が良いです。このあたりはお好みですね。
端の部分で折れ目を付けて、コーナーにギュッと地ベラを押し当てて、そこをガイドにカッターでカットしていきます。
このあたりの切り方は壁紙を貼る時と同じですね。
ただ、壁紙貼りの時の刃の薄い内装用カッターではなく、一般的な刃の厚いカッターを使います。
地ベラとカッターではなく、クッションフロアの端をカットする専用の工具もあります。専用工具の方が誰でも簡単に綺麗にカットできるので、専用工具を買っても良いでしょう。
周りの耳の部分のカットが終わったら、最後にクッションフロア同士のジョイントです。
柄が合わさるように少し重ねて二枚のクッションフロアを並べていますので、重なった部分の真ん中あたりで二枚分まとめてカットします。
通常は目地の部分を避けた場所を選びますが、今回は柄が複雑で、必要な長さよりも大幅に長く買わないと柄をピッタリにできないものであったため、仕方なくちょうど目地の部分で切り合わせました。
やり方は壁紙の切り合わせでのジョイントと同じですね。
二枚重ねて二枚分を一気にカットします。
カッターの刃を垂直に立てて、同じ位置を切れるようにしましょう。刃の入れ方が足りなくて、下側が切れてないなんてことになると最悪ですので、下の床板を少し傷つける覚悟で、力強くカットしましょう。
切れたら重なっている部分を上下ともに取り除くと、左右の二枚がピッタリ合わさる位置でカットされていますので、接着します。
ジョイント部には、壁紙のジョイント同様に、圧着ローラーをかけておきましょう。
これで半分が終わりです。
片側半分を同様に接着
続いて下半分も同様に接着していきます。
まずはめくり上げて、同様にフロアボンドを散布して櫛で伸ばしていきます。
夏場10分、冬場20分ほどのオープンタイムをとったら、捲ったクッションフロアを元の位置に戻します。
そうしたら前半の半分同様に、はみ出した耳の部分をカットしていきます。
そして、前半同様にジョイントします。
ジョイント部をシームシーラーで接着
これで完成ですが、最後にジョイント部にシームシーラーを散布して、ジョイント部が捲れてこないようにしましょう。
シームシーラーは先端がT字型になっている接着剤で、Tの足の部分をジョイント部の溝に差し込み、接着剤を流し込みます。
Youtubeの動画でも解説しているので合わせてご参照ください
動画で見た方が100倍分かりやすいので、Youtube動画もご用意いたしました。
続きも鋭意創作中ですのでチャンネル登録してお待ちくださいませ。
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