DIYセルフリフォームで木工事を行う際に必要な工具とは!丸鋸やインパクトドライバは必須?

自分で物件のリノベーションを行ってしまうDIY大家さんが流行っている今日この頃ですが、それはそれでお金がかかるものなのです。

もちろん総合リフォーム業者に任せれば家1軒で百万単位のリフォーム費用を請求されるわけですから、自分でセルフリフォームをする意義は大いにあります。数分の一のコストでできますからね。

しかし、セルフでやるにしても材料費はかかりますし、何より一番最初は各種工具類を揃えなくてはいけないため、かなりの出費を覚悟する必要があります。

どのレベルの機器を揃えるかに依りますが、DIYラインを中心に安い入門者用を揃えるにしても数万円から、長くヘビーに使うためにプロツールで揃えるなら十数万円からになります。

最低限始められるレベルでこれですから、あれこれとその都度買い足していく分を含めると、結構な負担となります。

始めからすべて揃えると出費が手痛いため、最初は最低限必要なものから揃えていくのがおすすめです。足りなくなったらその都度買い足していきましょう。

本日はリフォームの基本である木工事の必要工具やツール類から紹介します。大工工事は基本となりますので、基本工具は揃えておきましょう。

丸のこ

大工工事の中で最も基本となる、切るという作業を行う道具にはノコギリがあります。プロの大工さんは今でも結構伝統的なノコを使う人も多いようですが、楽を求める素人は電動工具ですよね。

電動の切断工具の代表的なものは3種類あり、丸鋸、ジグソー、セイバーソーとなっています。

丸鋸は最大の切断力を持つ工具で現場で最も使われます。切断能力とスピードは圧倒的ですが、直線的な切断しか出来ません。

とはいえ木材の切断は直線的なカットがほとんどですので、この丸鋸の活躍シーンが一番多いのです。絶対に必須の大工道具と言えます。

ただ、工具の中でも最も危険な代物として知られていて、使い方を間違えると殺人兵器となります。素人はもちろんプロでも死者を度々出す危険な工具です。

死ななくても指を飛ばす事故は頻発していますので、必ず使用法を守って正しく使いましょう。危険だからといって丸鋸を買わないと大工仕事は不可能です。

電動ジグソー

電動切断工具その2です。大抵の切断は直線的ですので丸鋸だけで事足りますが、曲線や細かい切断ができないのが丸のこの弱点です。

そこを補うのがジグソーで、丸のことは真逆で切断速度は遅く、直線にキレイに切るのもあまり得意ではありません。

その代り曲線切りや細かい切断に適していて、丸鋸では不可能なボードのくり抜きや、細かい溝を切ったりすることが出来ます。

セイバーソー

電動切断工具その3です。セイバーソーはいわゆる伝統的なノコギリの電動バーションです。普通は手動でギコギコとノコギリを引くのですが、電動でギコギコしてくれますので、手がほとんど疲れないスグレモノ!

ただ、大抵の切断は直線は丸鋸、直線や細かい部分はジグソーで事足りますので、意外と活躍のシーンは限られるかもしれません。

場合によっては普通の手動のノコギリを持っていれば要らないかもね。

私は解体作業で壁や床を切ったり、剥がしたボードを細かく解体する際などに使っています。丸鋸で解体する人も多いけど、危険な丸鋸は極力使いたくないのよね。

丸のこ定規

丸鋸は直線的な切断力に優れるといっても、素人が簡単にフリーハンドで直線切りを実行できるわけではありません。真っ直ぐ切るのは結構難しいのです。

そこで活躍するのが丸のこ定規です。何のことはないアルミ製などの金属でできた直線定規なのですが、こいつを切断する材料にクランプで固定して、定規に沿って丸鋸をスライドさせるとキレイに直線に切断できます。

1メートルや2メートルなどの長さが揃っていますので、切断する材料の長さに合わせて買い揃えましょう。大は小を兼ねるということで最大サイズのみ買うと、細かい作業時に取り回しに苦労します。

私は2メートルのものと1メートルのものの2本を持っています。3×6のボードの長辺182センチと短辺91センチを切断する際にそれぞれ使用します。

作業台

各種作業を行う際に丁度よい高さの作業台は便利です。大工さんは木材の端材などを使って台を作ったりしますが、素人は安定した市販品を用意するのがおすすめ!

私は3×6のボードが乗るか乗らないかくらいのサイズの作業台を使っています。このサイズだと3×6のボードや構造用合板やベニヤなどを丸鋸で切断する時に便利なのです。

また、私が買ったものはワンタッチで折りたためて、大人一人で簡単に持ち運べるもので、コンパクトで収納性も抜群です。簡単に持ち運べるのでキャンプとかにも使えそう!

クランプ

クランプにもいろいろな種類がありますが、私が使っているのはバネ式のハンドクランプです。Cクランプのようなネジで締める金属製のクランプに比べればおさえの力は弱いですが、簡単な固定には十分です。

私は主に丸のこ定規を切断材料や作業台に固定するために使っています。

木材同士を強く結束する場合など、ハンドクランプの力じゃ足りない場合は、CクランプやFクランプなどを買い足しましょう。

オービタルサンダー

木材や金属などを削る工具がサンダーです。

サンダーといっても色々な種類があり、硬いディスクで金属の研磨や切断まで行えるディスクサンダーや、ポリッシャーのようにペーパー研磨を行うのがメインのサンダーポリッシャー、同じくペーパー研磨を行うものの回転運動ではなく偏芯運動で研磨するオービタルサンダーなどです。

木工事で使うのは、木材の表面を平らに研磨するオービタルサンダーですね。仕上げサンダーとも呼ばれ、凸凹の木材の表面を整えたり、盛ったパテを滑らかにするなど使用シーンは少なくありません。

手動のペーパーがけでも良いのですが、電動工具があると効率が桁違いです。

インパクトドライバー

組み立てや打ち付けの主役となるのがインパクトドライバーです。木材を固定するのにはビスが最高です。釘とは保持力が違いますからね。

大抵のものはビスで打ち付けておけば強度は十分です。

インパクトドライバーは電動で非常に力がありますので、下穴が空いていない素材にも力技でビスを打ち込むことが出来ます。

ガンガン打ち込んで木材を固定できるため、大工工事では欠かせない必須のツールと言えます。

天井材や壁のボードは、接着剤&フィニッシュネイルの固定でも十分だったりしますが、床材はビスでしっかり固定しないと、経年劣化でユルユルになったり床鳴りしたりするようになります。

フィニッシュネイラー

電動の釘打ち機になります。玄能でトンカン釘を打っていたら日が暮れてしまいます。これでバシュッバシュッと高速で仕上げ釘を打っていくことが大工工事では必須です。

仕上げ釘とは頭の部分が極めて小さく、材料に埋まってしまってほとんど見えなくなる釘のことで、フィニッシュネイルとも呼ばれます。更に頭が小さいスーパーフィニッシュネイルもあります。

電動のコンプレッサーでエアーを送り込んで空気圧で釘を打ち込むエアー式が従来は主流でしたが、最近はバッテリー式の電動ネイラーの性能が上がってきて、主役の座を奪うかもしれません。

私もバッテリー式の電動モデルを使っていますが、全く問題なくパワフルに打ち込めています。エアーのホースが無いので取り回しが良く、少し重いことを除けば全く弱点がありません。

コンプレッサーを買う必要もないので、今後買うならバッテリー式の方ですかね。まあ5万円位するので手痛い出費ですが。

DIYであまり高頻度で使わないのでしたら、手動のタッカーとかで代用してもいいかもしれませんね。

スケール

長さを測るスケールです。定規的な使用法でしたら丸のこ定規で十分です。

巻き尺も多用しますので必ず購入しましょう。良いものの方がおすすめですが、所詮は素人のDIYですので100円ショップでも十分ですがね。

私?
はい、ダイソーの巻き尺を使用しております。

ペンチ

壁に刺さっている謎の金属片を抜いたり、細かいパーツをつまんだり、細かい曲げ作業を行ったりと、多方面で活躍するおなじみの工具です。

使うようで意外と使わないけど、やっぱり使うシーンはあるわけで、持っておくのが必須です。

できれば細かい作業を行える小さなラジオペンチと、大きな力を出せる大きめのものを用意しておきましょう。

バール

主に解体のシーンで活躍する破壊神バールです。結合した木材に打ち込んでテコで剥がしたり、釘を抜いたり、フルスイングでぶち抜いたり、色々と解体作業がはかどります。

破壊力大の大型のものと、細かい作業が出来る腰袋に入るポケットサイズのものを用意しておきましょう。

同じくらいのサイズを2本使って解体するシーンも多々ありますので、できれば大きめの近いサイズを2本欲しい。

ドライバーセット

電動のインパクトドライバーがありますのでドライバーは要らないかと思いきや、意外と活躍するシーンはあります。

マイナスプラスで各サイズが揃っているマルチセットを用意しておきましょう。いつ何時どんなサイズが必要になるか分かりません。

ドライバがないことで作業を中断してホームセンターに行く羽目にならないように、各種サイズが揃ったセットを常に携帯しましょう。

ハンドソー

小型ナイフサイズの小さなノコギリです。小さいので切断力は大きくありませんが、時間をかければ何でも切断可能です。

主に細かい微調整などに使います。細かい微修正は電動工具ではなかなか難しい面もあるので、手動の小型ノコギリも必要です。

まとめ

ということで、素人がDIYで木工事を始める際に、まず揃えておきたい工具一覧でした。

作業ごとにまだまだ色々な工具が必要になりますので、その都度揃えていきますが、はじめに買っておくのはこのくらいで良いでしょう。

どうしても金がないということでしたら、最優先で買うべきは、丸鋸、インパクトドライバーですかね。木材を切るのと打ち付けるのは絶対に必要ですからね。

細かいくり抜きなどは手動の小型ハンドソーでも可能ですし、高価なネイラーは手動のタッカーで代用できる部分もあります。

オービタルサンダーが無くても、手動のペーパーがけでも代用できないことはありません。

ただ、電動工具があるのと無いのでは、作業効率に雲泥の違いがありますので、できるだけ早期に用意できるに越したことはありません。

文明の利器はなるべき利用して、体への負担を極限まで減らさないと、嫌になってしまいセルフリフォームに挫折すること必須です。

プロツールに手が出ない場合は、それぞれ1万円以下で変えるようなDIY向けのエントリーモデルでも良いでしょう。

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