ネットに掲載されている物件は残り物なの?おいしい高利回りの上流不動産はほぼ無い

不動産投資をしようと思った時に、どのようにして物件を探せばよいのでしょうか?

既にいくつも物件を所有しているベテラン大家さんの場合は、たくさんの不動産業者と付き合いがあるため、良い物件があると業者から物件情報を投げてくれますので、非常に楽で、かつ良い物件を入手できます。

しかし初心者大家さんやこれから不動産投資を始めようとしている人は、業者とのつながりがありませんので、自分から物件情報を取りに行く必要があります。

とはいえ街の不動産屋さんに飛び込みで行って、不動産投資を行いたいので物件情報をくださいと言ったところで、碌に相手にされないでしょう。相手にされても、碌でもない物件を売りつけられるのがオチです。

はじめての人が不動産を探すのには、やはりネットを間口にするのが王道でありおすすめです。ネットに掲載されている物件をそのまま購入しても良いですし、物件の問い合わせをキッカケにして不動産屋と付き合いを持ち、物件情報を流してもらえるようになることが重要です。

そういったわけで初心者がはじめて物件情報を入手するのに便利なネットの不動産情報サイトですが、ベテラン大家から言わせれば碌でもない物件しかなく、完全な売れ残りの余り物だと言います。

果たして本当にネットに掲載された物件はクズ物件ばかりなのでしょうか?
本日はこのあたりを解説してみたいと思います。

ネットに載っている物件は基本的にはクソばかり

最初に答えから言ってしまえば、ネットの不動産情報サイトに掲載されているような物件は、余り物のクソ物件ばかりです。これは間違いありません。

そもそも、不動産というのは実は売るのは非常に簡単なのです。全ては値段次第で、例えば相場より2割安い値段で売りに出せば、買いたいという人や業者が殺到して瞬殺になります。1割安くらいでも割とすぐに売れてしまうでしょう。

つまりは相場よりも安く売れば、すぐに買い手の方から寄ってくるため、営業マンすら要らないくらいなのです。営業マンの仕事は仕入れのほうが大変で、物件を安く物上げしてきたり、売却の仲介で相場よりも少し安く売らせることなのです。

安くて利回りの高いお宝物件があれば、ネットに掲載する間もなく、馴染みのお客さんに回すだけですぐに売れてしまいます。

ネットの情報サイトに掲載するのにも当然お金がかかりますし、手間もかかるため、簡単な物件資料だけ作ってお得意さんに紹介したほうが早いのです。業者としても勝手を知っているリピーターさんに売ったほうが話が楽ですし、クレームを受ける確率が減ります。

そういった訳で、美味しい物件というのはネットには降りてきません。全て上流でやり取りされて決まってしまうので、下々の人々がアクセスできるネットなどの下流まで流れてこないのです。

上流の人々や業者が見向きもしない物件が余り物としてネットに掲載されることになります。美味しい部分は食い尽くされた残りカスですので、99%は投資に値しないものです。

ネットに載っている物件をそのままの価格で買っても、まともな立地では利回り10%行かないのがオチでしょう。ネットに載っている物件で利回り15%以上のものは、再建築不可か借地権か立地が話しにならないものがほとんどです。

高利回りのお宝物件が欲しいなら毎日複数回チェックは必須

それではネットに載っている物件は絶対に駄目かというとそうでもなく、私はネットで見つけた物件を何軒も買っています。アットホームやホームズやスーモなどの有名な不動産情報サイトはもちろんのこと、利回りがキッチリ掲載されていて競争の激しい楽待に掲載されていた物件も買ったことがあります。

もちろん、こういったサイトを偶に眺めていても、そうそう良い物件などありません。本当に99%以上が検討にも値しない物件ばかりです。

しかし、極々稀に良い物件に遭遇することもあります。良い物件というのは皆狙っていますから、掲載されたその日の内に売れてしまうことが普通です。逆に掲載から2,3日しても売れ残っていたら、その時点で大したことない物件ということです。

ネットを眺めていて良い物件を見つけても喜んでいられません。まだ掲載されていても既に売れているケースがほとんどだからです。業者によって全然タイミングが違いますが、買い付けが入った時点では消さない業者も多いのです。

中には社内のシステムの問題なのか、掲載日よりも前にすでに売れているというパターンもあります。得意客の買い付けが入っているのに、社内の伝達ミスなのかシステムの問題かネットに掲載されてしまうこともあります。

良い物件を見つけても買えることはなかなかないのです。そしてそもそも良い物件が掲載されている事自体が非常に稀です。日曜日の午後にふと見てみるかと何となく見た程度ではまずお目にかかれません。

私がネットで物件を購入できているのも、毎日欠かさず複数回もネットの不動産情報サイトをチェックしているからです。朝晩と欠かさずチェックしています。それでもネット経由で買えるのなんて年に数件がいいところですからね。そのレベルでチェックしていても、年に数えられるくらいしか買えないのが現実です。

おまけに良い物件は当日売れるのが普通ですので、見つけ次第すぐにアポを取って物件の内見に向かわないといけません。本当に良い物件は内見の約束を取り付けているうちに、見ないで買う人の買い付けが入ってしまうこともザラです。

痛い目を見たことがあるので、私は見ないで買うことは絶対におすすめしていません。しかし、サラリーマンだと平日に良い物件を見つけても、内見に行くことが不可能なためまず買えません。次の土曜日まで物件は待ってくれません。

すなわちネットで良い物件を買えるのは、自営業などいつでもすぐに内見に向かえる機動力のある人で、毎日マメに不動産情報サイトをチェックしている人だけなのです。

あと、行動早い人ね。のんきに資料請求ボタン押しているようでは無理です、速攻で電話しないと。メールでやり取りしているようでは、A級物件は買えるかもしれませんが、S級物件は間に合いません。

ネットを間口に業者とのコネクションを作るのが一番の目的

というわけで、多くのサラリーマン大家にとって、ネットで良い物件を見つけて投資を行うことは非常に難しいのが現実です。

ではネットで物件情報を確認しても意味がないのかというとそうでもなくて、資料を取り寄せたりすると自動で業者のメルマガに登録されてしまったりして、自動的に物件情報が送られてくるようになったりします。

また、電話をすれば、その機会に買うことがなくても、良い物件あったら教えてくださいと言っておけば、次の機会があるかもしれません。買ったうえで次の紹介を頼んでおけば、より確実に物件情報を流してもらえるようになるでしょう。

そうやって少しずつ業者とのコネクションを作って行くことで、徐々に上流に近い情報が流れて来るようになるのです。とにかく何かしらの物件を買って、この人は本当に不動産を買う気のある人なんだと業者に納得させる必要があります。

何社かの業者と付き合いができて、情報をもらえるようになると少しずつ良い物件を購入できるようになってきます。ネットに掲載される物件よりは上流に近い物件ですので、ネットの物件よりは有利な条件で購入できます。こうなって初めて不動産投資家としてスタートでしょう。

つまりは、本当に良い物件を購入しようと思ったらネットに掲載されるような売れ残り物件ではなく、業者から少しでも上流の情報を流して貰う必要があるものの、業者とお近づきになる間口はネットだよ言うことです。

ネットには碌な物件情報が無いとチェックしていなければ、資料を請求したり電話をかけたりする機会すら無いまま時間だけが過ぎていきます。最初に業者に接触する機会として、ネットに掲載されている物件を間口にするのが正しいネットの使い方です。

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